木造大型パネル工法は本当に施工が早いのか
2018年12月15日。
早稲田大学西早稲田キャンパスで行われた木造大型パネル工法の施工実験を見に行ってきました。
時間を追って建て方を見てみたいと思います。
目次
10:00(00分)スタート
作業員(大工さん)の数は11人。実際はそんなにいなくても良いのかもしれませんが、作業スピード重視で多めに準備されたのではないかと思います。1Fの床合板は既に張られている状態です。
横幅2間ほどある大型パネルを3枚同時にラフターで吊り込みます。
それをさらに一枚ずつ吊り上げて、外壁から壁を並べていきます。
パネルの外側には、既に透湿防水シートが張られており、窓のサッシも付いています。断熱材も入っています。接合部は、金物接合でドリフトピンを打ち込んで止めていきます。
上部の金物と足元の金物の位置をしっかり確認しながら、丁寧に止めていきます。
1Fの外壁ができました。
外壁ができたら、内部の柱を立てていきます。柱が立ったら、梁材を接合します。これでフラフラしていた外壁も固まってきます。
梁が組めたら、その上に2Fの床合板を敷いていきます。
2Fの床合板が敷き終わりました。
11:10(70分)
2Fの外壁を1Fのときと同じ様に、3枚ずつ吊り込みます。
1Fのときと同じ様に外壁を順番に並べていきます。
2Fの壁までできました。
11:50(110分)
やはり、早いです。たった2時間で2Fくらいまで形になってきました。人数が申し少し少なかったとしてもこのペースであれば、1日もあれば屋根の野路板までは、張れてしまうと思います。
現在、日本の大工の数が減っていく一方で、このような工業化により、住宅の建て方が効率よく変わっていくのだと思います。